夢に向かって。

 

『夢に向かって! ブルースな日々2024』

無事に終演しました。

 

ご来場くださった皆様。

声をかけてくださった皆様。

応援ありがとうございました。

なんとか歌って踊れていた…はず…ですよ、ね?

こんなご時世だからこそ、の作品だったと思います。

どんな風に受け止めていただけましたか?

 

 

あまり見ないボーカル・コーラス・バンドとのコメディミュージカルという、演者側も心躍る楽しい舞台でした。

全てがぴたっとハマった瞬間の気持ちよさったら。

ただ、日によっては音響トラブルなどで多少お見苦しいところもあったかと思います。

全ての公演でベストは尽くしていましたが申し訳ございません。

そんなトラブルを吹き飛ばして最後は気持ちよく帰っていただける公演にしたいと全員熱量高く演じ切りました。

そんなバカな私たちを見て少しでも明るい気持ちで帰っていただけたなら幸いです。

 

 

掃き溜めに鶴なルミちゃん。

みんなからちょっと浮いてるけど劇団員の一人として不思議と馴染んでるように見せたくて立ち居振る舞いや視線をいろいろと試行錯誤してみてました。

ひとりだけピンクのワンピースで「それで稽古するの?」という笑

ちなみに今回は全員どこかにデニムを入れる衣装指定だったので、ルミはカチューシャで取り入れました★

綺麗さと幼さがちぐはぐしてるのが逆にルミっぽいなと満足しております。

 

 

ルミは5月の『あゝガス欠(今回の『夢に向かって!』の3年前が舞台のお話)』でも泣いてましたが、今回よりグレードアップしてましたね。

「うわーん」って泣き出す推定年齢25,6歳の成人女児。

台本にもちゃんと「うわーん」と書いてありました。笑

何せ、ほぼ出ずっぱりでメイクを直せないので本泣きするわけにもいかず。

かと言って白けさせたくもなく。

コメディというラインの泣きを模索しました。

 

 

一番困ったのがお葬式のシーン。

知ってる人はあのシーンで「えっ」と思われたかもしれませんが…

実際に今年5月の舞台の時、稽古期間中に父が他界し、本番中に祖母が他界した私にとってはなかなかにハマり過ぎているシーンでした。

親族に「当て書きじゃないよね…?」と聞かれるほど。

再演ですので当て書きではないですし、当て書きだとしたら流石にちょっと気持ちの整理がまだ難しいです。笑

そうなんです。気持ちの整理がとても難しかった。

父が他界して告知まで手も気持ちも回らず「チケットが売れない」と日々心を痛めていたことも(蓋を開けてみればいつも通り前回より多くのご予約をいただけてましたが)、祖母が他界して本番明けにお葬式へ行ったことも、ぜんぶが詰まり過ぎているシーンでした。

「芸の肥やし」とはよく言ったものですが、なかなか。ね。

 

正直、むずかしかったです。

 

気持ちが入り込みすぎてしまうと八重子たちのコメディが効かなくなってしまうし。

困ったなぁと思いながら稽古を重ねていました。

時には気を張っていたあの時を思い出し虚無になり。

時には木魚の音に引っ張られ泣いて台詞が飛んでしまい。

時には全く心が動いてくれず嘘っぱちの泣き方をしたり。

未熟だなぁと、とぼとぼ帰った日も多かったです。

そんな稽古を経てなんとか本番までには気持ちを整えましたが。

コメディとして成り立っていたことを祈るばかりです。

 

 

歌は、どうだったでしょう。

どんな風に受け止めていただけたのか…。

歌唱指導は一日だけだったので不安が募るばかりでした。

歌の上手い方が多い座組の中で歌を勉強してきたわけではない私がソロを歌うことは本当にプレッシャーでした。

 

 

音が取れず稽古帰りに車通りの多いところでずっと歌ったり

逆班がミュージカルの方だったので録音させていただいたり

毎日向き合ってきた歌でした。

初めて動きをつけた時にはまさか座長のシーンのバックであんな箱の上にでーんと立って歌うなんて思ってもみなかったので狼狽えました。

ルミ、あなたはなぜそんなところで歌い出したの…?

歌が上手くなくてもせめて役者として、ルミとして、どうやってお届けできるか考えた時、幸か不幸か終盤の歌唱だったので、そこまでのお芝居でルミという役をしっかりお伝えしてあのシーンに集約できるようにしようと。愛を込めて積み重ねることにしました。

毎公演、あのシーンの前は手汗がすごかったです。

でもみんなが「ルミで素敵」と声をかけてくれたので胸を張って歌いきることが出来ました。

誰かに何かが届いていたのなら、幸いです。

 

 

踊りは…もう何も言うまいです。

やれることはやりました。

たくさん教えていただいてなんとかみんなと肩を並べて踊れるラインまでは持っていけたと思います。はい。

 

 

なかなか明るい話にならないですね。

本当に、それだけ今回は挑戦するものばかりだったんです。

あ。皆さん口を揃えて

 

「ヤ〇ザ良かったよ~!」

 

と褒めてくださいました。笑

共演者曰く「日々ギアが上がっていた」そうです。

本番ではお見送りのロビーで共演者のお客様より

「次はヤ〇ザ役で見たいわ~」とお声かけいただいたり。

妹ちゃんには「あの振れ幅が姉様」と称賛のLINEが届きました。笑

当の本人は正解がわからずとにかくメンチ切ってみていたのですが、嬉しい限りです。にこにこ。

 

 

こうして振り返ると本当にやりがいのある役と作品ですね。

共演者の方々も素敵な人ばかりで勉強になり、何より笑いの絶えない稽古場で毎日楽しく取り組むことができました。

毎日会えないのがもうすでに寂しいです。

みんな、いつでも連絡してね。(受け身)

私はこれで一度舞台を最後にするのですが

「あまりんの最後に一緒にやれてよかった」

と言ってくださる方もいて、もう泣いちゃうね。

「とか言ってすぐ舞台立つでしょ~?待ってる!」

なんて言ってくださる方もいて、もう、好き。

我が強い癖に足りないところばかりの私を受け入れてくれるあったかい座組みでした。

この座組みでよかったです。

ありがとうございます。

 

 

「最後の舞台」と公言したからか

とても久しぶりに足を運んでくれた人。

なんとかお休みをつくって駆け込んでくれた人。

最後らしいからと初めて終演後に声をかけてくれた人。

変わらずに当たり前のようにそこに居てくれた人。

いつも以上にみんなの応援を感じた気がします。

ありがとうございます。

どこに行っても「甘莉さんのお客様は良い人ばかり」と、みんなのことをスタッフさんや共演者の方が言ってくださいます。

中には「私もファンの人とそんな関係を築きたい」と言ってくださる方も。

私はそれを聞いていつも襟を正さねばとしゃきっとします。

 

 

相変わらずみんなのことを『ファン』と呼ぶのも呼ばれるのも永遠にしっくりきません。

私はたくさん間違えながら今のスタンスに落ち着いて、

そこにみんなもなんとなく一緒に落ち着いてくれて、

ぬるま湯に浸かる仲って感じですかね?

利害の一致的な。

温度が合わなくなったら出てくだろうし、

また浸かりたくなったら足だけでも入ればいいし。

なんでお湯に例えてるんですかね。

耳に胼胝ができるくらい言ってますが

みんなそれぞれの距離感で居てくれたらいいです。

私は変わらずここにいますから。

これからも気が向く限りwin-winの関係でいましょうね。

当たり前じゃないあったかい関係を築かせてくれて、ありがとう。

舞台は最後ですがお芝居を通して楽しいを共有すべく、この先も活動は続けていきます。

みんなの目に触れる機会が一時的に減ってしまうかもしれませんが、なにか発信やお知らせをした時にはよろしくお願いいたします。

 

 

あ!次は年末イベントです!!

〚 EVENT 〛ページも予約ページもオープンしてます。

内容はとにかくアットホームなゆるーいイベントの予定。

基本的に私のお客様はみんな地蔵スタイルなので

「掛け声とか決まり事とかあるのかな」

「イメージカラーのペンラ必要かな」

「ノリについていけるかな」

と言う心配はぜんぶ不要だと思います。

なんにもありません。フリースタイルダンジョンです。

その身一つでお越しください。

あ、チケット代とドリンク代は現金なのでお忘れなく。

舞台の共演者から「次はイベントの準備でしょ?大変💦」と言っていただけましたが、みんな知っての通り張り切りすぎてほぼ全ての準備は舞台前に終わらせているので笑、みんなと同じで12月13日を待つ日々です。

オリジナルドリンクだけすごーく悩んでるけど。

今回はイベント前にみんなの前に出たくない気もしてて。

その辺はまた配信で一緒に会議しましょう。

予約完了メールが届かない仕様でご不便おかけしてますが完了画面出てたら大丈夫ですので。

もしも次回があるときにはちょっと考慮しますね。今回はお許しを…。

というわけでお会いできる方は年末も会いましょうね。

 

 

お知らせを挟んでしまいましたが…。

 

 

皆様の応援のおかげで無事に舞台を終えることが出来ました。

誠にありがとうございます。

『夢に向かって!』という物語を通して

ルミという役を通して

皆様の心になにかを残すことが出来たのなら幸いです。

 

ご観劇・ご声援、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

💗ハート版 ルミ役:甘莉花奈子💗